「岩国れんこんのガラス展」を開催。
山口県岩国市の「ガラス工房マル」さんによる
れんこんの灰を混ぜた薄緑のガラス器を特集。
オープン時には即完売してしまったシリーズ。
TSUCHI-YAでは初めてとなる企画展です。
地元ならではのガラス器をつくりたい。
ご夫婦で制作されるガラス工房マルさん。
今回、岩国の工房でお話を伺ってきました。
約4分の長いインタビューですが、
お二人のお話から感じる人柄や岩国の水、
空気を観て感じていただければ嬉しいです。
由香理さんの地元である山口県岩国市は、
日本三名橋や日本三大奇橋に数えられる
「錦帯橋(きんたいきょう)」と錦川が有名。
鳥の鳴き声が聞こえるゆったりとした場所でした。
岩国れんこんガラスとは?
陶芸のようにその土地の土を使えないガラス。
そこで、ガラスに灰を混ぜる技法を用いて
地元名産の一つ「岩国れんこん」の灰を混ぜ
自分たちならでは色を作りたいと考えました。
あえて透明ではないガラスにすることで
自分たちならではの特色を出すため
試行錯誤を繰り返したそうです。
今でも季節によって色にバラつきが出ますが
あえて、その違いも楽しんで欲しいと言います。
毎日気軽に使ってもらいたい
「生活の中で使いやすいガラス器でありたい」。
裕史さんは使いやすさや持ちやすさに拘ります。
さらに縦に入った筋は「れんこん」を想起。
人気の箸置きもれんこんで型を押しているため
一つとして同じ形が生まれない愛らしい形です。
今回の企画展では、コップや器だけでなく
花器やオブジェなど、どこか懐かしさを感じる
優しさ溢れる作品が期間限定で並びます。
この機会にぜひ店舗でご覧ください。
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<ガラス工房マル>
齋藤 裕史
Yuji Saito
1985年、京都府大山崎町に生まれ。
2009年、富山ガラス造形研究所入学。
齋藤 由香理
Yukari Saito
1983年、山口県岩国市に生まれ。
2010年、富山ガラス造形研究所入学。
富山ガラス造形研究所在学中に2人が出会う。
卒業後それぞれ、富山ガラス工房などに勤務、
富山の個人作家のアシスタントなどをしながら
富山を拠点にお互いが個別に活動。
2013年、入籍を機に徐々に二人での制作を開始。
2014年、田舎で制作したいと思う気持ちと、
双子の妊娠、出産、子育てのことを思い、
由香理の地元の山口県岩国市の里山で独立。
ガラス工房〇(マル)設立。~現在