浅草合羽橋本店

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ADDRESS

〒111-0035 東京都台東区西浅草2丁目5-4

2-5-4 Nishiasakusa, Taito-ku, Tokyo

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OPEN

10:00 - 17:30

TEL

03-6555-2270

ACCESS

東京メトロ銀座線「田原町駅」3番出口下車 徒歩7分
つくばエクスプレス「浅草駅」B出口下車 徒歩6分
銀座線など各線「浅草駅」3番出口下車 徒歩10分

Tokyo Metro Ginza Line "Tawaramachi Station" Get off at Exit 3, 7 minutes on foot
Get off at Tsukuba Express "Asakusa Station" Exit B, 6 minutes on foot
10-minute walk from Exit 3 of Asakusa Station on the Ginza Line and other lines

お店からの更新

光井威善ガラス展

9月14日(土)から、浅草合羽橋本店では「光井威善ガラス展」を開催。本企画で並ぶのは光井さんの代表作《Silence》。2022年開店当初、すぐに完売したグラス類に加え今回はぐい呑と片口、花器も制作いただきました。モノトーンとアクセントカラーのガラスが映し出す影までもが美しい作品たちです。光井さんの商品はこちらから ここでは光井さんのインタビューをお届けします。整頓された工房で、丁寧に質問にお答えくださる光井さんのお話しと姿勢からは、作品にも通じる静かな明るさと優しい強さが感じられました。   自分の中にある個性と余白 学生の頃はオブジェをつくっていたという光井さん。オブジェ作品から器作品までの軌跡を尋ねました。 T:どんなオブジェを作られていたんでしょうか? M:ボトルの胴体から目玉が飛び出ていたり、妖怪のような顔がついていたり、 ガラスの表面に絵を描いたり要素が多いですね。 とにかく何か変わったことをしなければと意識して足掻いていた感じですね。 T:今でも人と違うものを意識されたりしますか?M:今はもう意識していないですね。結果的に違っていたら良いとは思うけれど、個性を追い求めていた時よりも脱個性というか、むしろ諦めて自然体でいる今の方がふわっと個性が出る気がします。 T:生活の中で使われる器をつくる上で、つかい手の声を聴いたり取り入れたりされるんでしょうか? M:半分は聴きますね。自分の手元を離れるものなので、他の人の考えが入る余白は持っていたいですね。   「色を感じたい」、色への想い ガラスなのに柔らかい印象を与える《Silence》。組み合わせた色が溶け合うグラデーションが魅力。その光井さんの色彩感覚と選ぶ色について迫ります。 T:今回TSUCHI-YAから色の組み合わせをお願いしてサンプルをつくっていただいたんですが、その中でこちらが想定したものと異なる色が送られてきて「あれ?」ってなり、何度かやりとりがありました。ご自身が色弱ということはすでに公にされていますが私たちにはとても貴重な体験、経験となりました。どう自分の色彩感覚と向き合ってこられましたか? M:正解の色が何か自分には一生わからないからこそ興味がありましたね。 色弱補正眼鏡を手に入れたとし てもきっとそこで見えた色を信用しないと思います。 だから、何色にするかよりトーンを凄く意識します。濃さとか薄さとかを気にかけてつくっていますね。例えばクリスマスの赤と緑は補色で派手な組み合わせらしいけど、自分にとっては派手ではないんです。赤という色は割と一目置かれる色かもしれないけど僕にとっては一目置いていないし特別ではない。だから、濃淡で色の組み合わせを選んでます。自分が表現したいのはきっとモノトーンなので「カラーでモノトーンをつくる」という感じですね。 濃密なディテールから生まれる静けさ 《Silence》シリーズは、繊細な削りによって鮮やかな色から優しい色へと仕上げられていきます。自ら吹いたガラスを削る一手間について伺いました。T:《Silence》完成までどんな模索がありましたか?M:自分の心地よさを優先した結果生まれました。色は使ってみたいと思っていましたが、ポップでカラフルなガラスではなく、「静かだけど明るい」みたいなものをつくりたいと考えていました。 T:色は使っても落ち着いた感じにしたかった? M:そうですね、僕は人でも賑やかで明るい人より静かで明るい人が好きなんです(笑)。だからガラスに色をつけたままでは何か違うなぁと。色があってカラフルだけど静けさを表現したくて、表面を削ってみようと思って試していくうちにいい意味で色が打ち消されていき腑に落ちました。だから、自ずとタイトルも決まりましたね。 T:この繊細な削りに至るまでの試行錯誤は? M:表面を削るのはガラスのポピュラーな表現ですが斜めとか点とか試す中、雨っぽくなったんですよね。実は雨が好きなんですけど、それも影響したかも。だからシンプルに縦に真っすぐがしっくりきました。 T:削り線の微妙な揺れは意図的なんでしょうか? M:まっすぐ削ろうと思っても人の手だから絶対に揺らぎますよね。僕はその揺れが好きで、なぜならあの線は機械には出せない人間ならではの線だから。T:吹いている時と削る時、どちらが好きですか? M:吹きも夏はしんどくてやりたくないですけど、やっぱり溶けたガラスを触ってる時が好きですね。正直、削るのはしんどいです(笑)。《Silence》は細い線の集積だからすごく手間がかかる。もう無の境地で削ってます。 そして形へのこだわりへ...

早崎志保ガラス展

4月13日(土)より、浅草合羽橋本店では 「早崎志保ガラス展」を開催。 当店でも人気の「てんてん星」シリーズのほか、フュージングやパート・ド・ヴェールなど、様々な技法を用いた作品たちが並びます。 ぱっと花開くガラス まず目を引くのが、グラスに咲く色とりどりの花々。色ガラスを重ねることで、花びらや花芯の色合い、ひとつずつに個性があります。ガラスを発色させるために含まれる金属が反応して、予想していなかった色が生まれることも。制作過程でできる底面のポンテ跡はつるりと磨かれ、細部へのこだわりやつかい手への配慮を感じます。 いろいろな技法、広がる表現 吹きガラスを中心に作品を作られていますが、板ガラスを電気炉で溶かし合わせるフュージング、石膏型にガラスの粉や粒を流し込んで焼成するパート・ド・ヴェールなど、表現は多岐に渡ります。技法は異なれどそこには早崎さんの表現の軸があり、どの作品からもガラスへの情熱が伝わってきます。 自然を見つめる目 そして早崎さんの多彩な作品に共通するのは、自然への優しい眼差し。夏の青い空、海辺に落ちた花、陽の光で輝く雪。誰もが一度は目にしたことのあるような何気ない景色は、早崎さんの目を通して、きらきらとしたガラスに姿を変えます。 眩しい朝日の中と夕焼けの赤い光の中では異なる表情を見せてくれるガラス。スマホの画面からだけでは伝えきれないその魅力をぜひ、店頭で体験いただければと思います。素材の特徴を生かしながら、生活の中で様々な景色を見せる早崎さんの作品は4月13日(土)から浅草合羽橋本店でご覧いただけます。みなさまのご来店を心よりお待ちしております。 早崎志保│Shiho Hayazaki岡崎市に個人工房を構え、吹きガラス技法を中心に器やオブジェを制作。季節を映すモノづくりを心掛けられています。1997年愛知教育大学 総合造形コース ガラス専攻卒業1998年富山市立富山ガラス造形研究所研究科を卒業1998年〜2007年岡崎ガラス工房・葵 ガラス工芸指導員2013〜1998年名古屋芸術大学非常勤講師2008〜現在Glass Studio「ガラスごこち」主宰(岡崎)  早崎さんの商品はこちらから

日本酒 │ 美硝ができるまで

ガラス専門店がなぜ日本酒を? TSUCHI-YAは「日本の丁寧を世界へ」という想いを、日本の切子やガラス工芸を通して伝えてきました。2023年から増えてきた海外からのお客様の中で和食レストラン、寿司店を営む方々が日本酒を提供する際のハンドメイドのぐい呑や片口を探される機会によく出会うようになりました。そこで、世界で注目される和食や日本酒を通して日本のガラス工芸を世界へ発信したいと考えました。そして、飲み終わった後にウォーターボトルとして使っていただけるリユースを目指した酒瓶とするため新たにデザインを始めました。   リユースされるラベルレスの酒瓶 「純米大吟醸│美硝」の瓶はレガロ720という 製造は山村製壜所、販売はきた産業の既存品です。特徴は製壜難易度が高い、口元へ細くなる形状。そのシルエットの美しさに魅了されました。酒店や居酒屋で目にする日本酒はこれらのガラス瓶に酒蔵や酒名のラベルを貼ったパッケージがほとんど。しかし私たちは、リユースを目的としているため、ラベルを貼らないボトルデザインを目指しました。※ボトル背面には弱粘着の品質表示ラベルを貼付 デザインの原点は当店の人気商品 美硝のボトルデザインは当店の人気商品である、「フロストウォーターボトル」が原型。こちらはレガロ720の全面をフロスト加工した、滑らかな手触りのウォーターボトルです。これまでもガラス瓶やボトルはリサイクル資源として循環するシステムが構築され普及してきましたが私たちは、既成のガラス製品を消費するのではなく生活の中で持続的に使えるものを、と考えました。そしてReadymade Craftというコンセプトで企画。その第一弾が  「フロストウォーターボトル」です。第二弾では、実験で使われる毛細管の三角軸によるオリジナルのガラスペンも発表しました。飲食店やペットボトルで水を飲まれるお客様の、「テーブルの雰囲気を壊さない水差しが欲しい」 という声に応え、フロストウォーターボトルは開店来の人気商品となりました。   手仕事によって実現したデザイン 瓶をフロスト加工することは当初からの目標。それは、半透明の面と透明面のコントラストにより水がより美味しく感じられると考えていたからです。しかし、量産のフロスト加工は液体に漬け込むことで瓶全体を半透明にするため、ラベルの形を残したり、半透明にするマスキングができないのが常識でした。そこで、サンドブラストのガラス作家さんに会い、手作業のフロスト加工をお願いして回りました。技術的には可能でも、時間がかかりすぎるため難航。 最終的には、このプロジェクトに賛同いただいたガラス作家の多田えり佳氏が引き受けてくれました。   新色「深海」は無名の規格外品 次に、美硝でご好評いただいたガラス色「深海」。本来、この色のレガロ720は流通していません。山村製壜所では複数の色の瓶が製造されていますが、年間で各色の製造スケジュールは決められています。例えば、緑色から青色に製造を切り替えていく中で色が変化し続けている中間色、それが「深海」です。色が変化し続けていくため、同じ色の瓶が求められる量産飲料では採用されたことはありませんでした。山村製壜所はこれをなんとか活用したいと考え試作。きた産業で目にした私たちは、美しさに魅了され、すぐにウォーターボトルの新色にとお願いしました。   ウォーターボトルで食卓を素敵に 酒瓶をデザインする上では量産可能なことも重要。全面をフロスト加工することは非現実的でした。発想を逆転しラベルだけをフロスト加工することに。量産加工は、ガラス作家の関根さお里氏に依頼。結果的に、ガラスの透明感とラベルの存在感によってウォーターボトルとして商品化を望む声も出ました。現在、フロストラベルボトルとして計画中です。今後もこの「Readymade Craft」のコンセプトで世の中に既にあるものを手しごとで価値をあげ、日本の丁寧を世界へ伝え続けたいと考えています。 <純米大吟醸│美硝>製壜:株式会社山村製壜所瓶卸:きた産業株式会社加工:関根さお里(青樹舎硝子工房)日本酒:河忠酒造株式会社この度、美硝が「ガラスびんアワード2024」で最優秀賞を受賞いたしました!

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