貴島雄太朗ガラス展
3月26日(水)から、浅草合羽橋本店では「貴島雄太朗ガラス展」を開催します。TSUCHI-YA開店当初から看板商品として並ぶ代表作の「削紋 SAKUMON」シリーズを大展開。この企画では飲食店のお客様にもご注文いただける料理が映える器やお皿、部屋や店舗が華やぐ花器、照明まで幅広くご用意いただくことができました。 「削紋」の表情には涼しさや静寂を感じる一方で、お話しする時の貴島さんは楽しく温かいお人柄。その雰囲気は共に制作活動をされる依田麻紀子さんや生徒さんが通う青樹舎硝子工房から伝わってきます。 貴島さんが主宰する青樹舎硝子工房は1996年に開設。自然美を保存する風致地区の閑静な住宅街にあり、春には可愛らしいイチリンソウがお庭一面に咲く静かでゆっくりとした時間が流れる素敵な空間です。 はじめて貴島さんにお会いするため工房を訪れた時、実績、その作風からとても緊張した記憶があります。そんな私たちをとても温かく歓迎していただき予想よりも長い時間を過ごさせていただきました。 スタッフ全員に吹きガラス体験でご指導いただき、「作って楽しいガラスの世界」を知ることに。今でも制作、展示、教室とお忙しい中、新しいスタッフが加わる度にご指導いただいております。私たちの無理なお願いにも笑顔で応えていただけるTSUCHI-YAにとってよき相談相手の一人であり、とっても大切な方なのです。 貴島さんが 唯一の テーマとされる「 楽しいこと」は TSUCHI-YAがずっと大切にしたいことでもあります。暮らしの中の道具でもあり、美しさでもありますが「人の手」で生み出されるものづくりには、つくり手やつかい手が感じるこの「楽しさ」が絶対に欠かせないものだと考えています。 この企画をした塩見は、かっぱ橋のお店に立つ日々で 削紋の世界観が料理のプロに響くと感じていました。貴島さん×料理人によってさらに拡張させたいと考え貴島さんとの対話を重ねて準備してきました。海外でも人気の寿司を盛り付ける「寿司げた」やアミューズで目を惹きつけるプレートや小皿、徳利や酒器などテーブルを優雅に仕立てる手づくりならではのアイテムがたくさん並びます。 TSUCHI-YAの常設ではないグラスたちも並びます。ドリンクの色を愉しみたい方や、貴島さんのファンにも楽しんでいただきる内容です。 貴島雄太朗 │ 1996年東京練馬に青樹舎硝子工房を開設、主宰。吹きガラス教室講師。ガラス作家 として代表作「削紋」を始めとする自身の作品制作を行い、工業用ガラス製品、商業ディスプレイデザインなど企業からの依頼制作を担う。