鹿児島からバスで4時間移動をし、福岡の住宅街の中にある青木耕生さんの工房へ。訪問した9月は、年に2回の窯のメンテナンス時期でした。まっさらな坩堝(るつぼ)は、あまり見ることがないので、なんだか新鮮に映りました。
今回の目的は、来年の2月に開催予定の作品展の作品について、特注品のお願いをすること。こういうものが欲しい、とリクエストをお伝えしながら形の相談をさせていただきました。
その中で伺ったのは、つくり手としての視点だけではなく、実際に使う人のことを考えた形へのこだわり。ひとつのものをつくるまでに、さまざまな角度から考え、試行錯誤されていることが伝わってきました。
青木さんはアシスタントを取らず一人で制作されています。お一人で制作されているからこそできることと、できないこと。
自分の制作のペースを守りながらも、できることには柔軟に工夫を重ねる姿に、ものづくりへの誠意と誠実さを感じます。
お話する中で、「一番楽しいのは作っている時」、「ガラスが好き」、とまっすぐ伝えてくださいました。つくり手の方々にとって、きっと当たり前のようにある気持ちなのだと思いますが、シンプルな言葉で伝えてくださったことが、とても心に残りました。
私自身もロックグラス、キャンドルポットと色々と愛用している雪花ガラス。青木さんにお会いするのを楽しみにしていましたが、とても気さくな方でした。
たばこを巻く姿が印象的で、お写真を撮らせていただきました。照れながらも応じてくださるのは、青木さんのユーモアと優しさです。
来年2月の作品展では、今回お願いした特注品をご覧いただける予定です。青木さんが私たちの希望をどう形にしてくださるのか、今から待ちきれない気持ちです。
文:山本麻以 写真:佐野洋光
この記事は2026年9月25日に配信されたメルマガの再掲載となります。商品のお取り扱いや価格が変更になっている場合もございます。あらかじめご了承ください。