熊本から届いたぐい呑み – TSUCHI-YA │ ガラスの器と工芸
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熊本から届いたぐい呑み

島田真平 flow ¥11,000

よく見ると一つずつ異なる手作りのガラス作品。店頭では、在庫がある限り必ずお客様に個体差を見比べていただいています。持ち帰ってしまえば、その違いはわからなくなるほどの差ではあります。それでも、じっくり見比べて「これ」と選んだ一つには、やはり特別なものを感じます。

熊本のガラス作家、島田真平さんの「flow」もひとつずつ違う表情のあるグラスです。並べて見るとカップの大きさ、背の高さ、足部分の角度など、それぞれが個性的な形をしています。工場でたくさん作る工業製品とは違い、どれが正しい形というわけではありません。

こちらのflowは足の丸い部分を一つずつ繋げて制作していきます。通常2人作業で行う工程ですが、島田さんはお一人で制作をされています。ガラスは熱いうちはどろどろと形が変形し、温度差があると割れてしまいます。そのため、手早く、そして正確に球体をつなげていくこの作業は、島田さんにとっても難しい工程なのだそう。

そうして、さまざまな苦労を重ねて生まれるグラスたち。
作家さんによっては、できるだけ個体差をなくすことを目指して制作される方もいらっしゃいます。けれど私たちにとっては、その微妙な違いこそが、手づくりならではの魅力です。悩んだ時間も含めて、自分だけの一つという特別感につながるように感じます。

7月末の熊本地震では、島田さんの工房でも作品がかなり割れてしまったようです。暑い中の片付けなどで、ご制作を再開されるまでは少し時間がかかってしまうと思います。

ガラス専門店の私たちにできるのは、つくり手の方々が素敵な作品を作れるように、作品をご紹介する場を作ること、そして使う方にお届けすること。「つなぎ手」としてできることを日々考えながら、これからもつくり手とつかい手を繋いでいければと改めて思っています。

文:山本麻以 写真:佐野洋光

この記事は2026年8月21日に配信されたメルマガの再掲載となります。商品のお取り扱いや価格が変更になっている場合もございます。あらかじめご了承ください。

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