大阪府和泉市、frescoの工房は和歌山県側の山沿いにあります。
黒いリムのついた器「kasumi」シリーズは、インテリアショップなどで目にされたことのある方も多いかと思います。今回はTSUCHI-YAでのお取り扱いをお願いするため訪れました。
frescoはガラス作家の辻野剛さんが主催する大阪・和泉のガラス工房。20年以上にわたる吹きガラスの技術を基盤に、「ブランドとしての信頼性」と「ハンドメイドならではの一点ものの魅力」の両立を実現させています。
出迎えてくださった北澤さんはじめ、工房に勤務される方は全員吹きガラス経験者。訪問前は「有名なあの器」という印象が強かったのですが、実際に制作の現場でお話を伺い、一つひとつの器を手にして印象が変わりました。丁寧な手仕事から生まれるガラスには、つくり手それぞれの個性が宿っています。
人気の器は複数人で制作されていますが、工房としての品質基準は厳しく、検品も徹底されています。それでも、吹きガラスならではのわずかな個体差は残ります。
制作された作品には、「fresco」のサインに加え、つくり手のお名前に由来するアルファベットが添えられています。その小さな印を手がかりにつくり手を選ばれるファンの方もいらっしゃるそう。
TSUCHI-YAでは、まずはfrescoの定番の器のお取り扱いを始めますが、オリジナルの器の制作もお願いする予定です。工房の隅にある色ガラスのサンプルを拝見しました。同じ色でも配合や重ね方によって表情は大きく変わり、手に取ると新しい器へのイメージが膨らみます。
夏はガラスの展示会も多く、最近はつくり手の方々とお会いする機会が続いています。作品が生まれる背景やつくり手の思いに触れるたび、その魅力をみなさまへお届けできることを改めて嬉しく思います。
とても暑くなりました。お店も涼しくして、皆様のご来店をお待ちしております。
文:山本麻以 写真:佐野洋光