薩摩切子の工房訪問 – TSUCHI-YA │ ガラスの器と工芸
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薩摩切子の工房訪問

弟子丸努 猪口華/瑠璃 ¥36,300

先日は、TSUCHI-YAの新しい取り組みについてお話するため、鹿児島県の弟子丸努さんの工房を訪ねました。
降り注ぐ日差しと、桜島の緑、雲と空の強いコントラスト。南国らしい気候を感じながら、工房へ向かいました。
弟子丸さんは、元々は島津薩摩切子で薩摩切子復元に携わられ、2011年に工房を設立されました。弟子丸さん曰く、ご自身は「切子職人」ではなく「薩摩切子職人」。そんな弟子丸さんの薩摩切子の定義が心に残っています。

「江戸切子はカットしたい線を彫る。薩摩切子は残したい部分の周りを彫る。」
薩摩切子の特徴と言えば、色の厚みやぼかしの表現。一方で、色のないクリアの薩摩切子の特徴をどう説明するかは、私たちにとっても難しい問いでした。
大胆なカットや、彫りの深さのグラデーション。削ることで残される部分に表情を与えるという考え方は、薩摩切子の特徴をとても端的に表しているように思います。
また、弟子丸さんのものづくりに向き合う姿勢を感じたのが、ガラスを無駄にしない取り組みです。
ガラス生地は、多くの切子工房と同様に仕入れていますが、その中には、どうしても切子にできない気泡が入ったものや、厚みの基準を満たさないものも出てきます。
そうしたガラスは電気炉で溶かし、箸置きやお香立てへ。さらに、小さい端材も丸いパーツに溶かし、ワークショップに活用されています。
どこまでもガラスを無駄にしない姿勢にも、弟子丸さんらしいものづくりを感じました。
そして、ART DESHIMARUではではカットの体験や、弟子丸さんの一点物の作品などを手にすることができます。
鹿児島に行かれる際は、ぜひ伺ってみてください。優しいスタッフの方や猫たちが出迎えてくれます。

文:山本麻以 写真:佐野洋光

この記事は2026年9月18日に配信されたメルマガの再掲載となります。商品のお取り扱いや価格が変更になっている場合もございます。あらかじめご了承ください。

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