元ランドセル職人がつくる江戸切子

1000点ものガラス製品を取り扱う「TSUCHI-YA」ではオリジナル製品の開発も行っています。開発と製造を担当する駒﨑は元鞄職人。つくり手としてのガラス製品への思いをお話します。
Q:どうしてランドセル職人からガラス職人に?

駒﨑:まず自分は、手を動かして何かを作ることが大好きなんです。なので、鞄でもグラスでも素材に関わらず、あらゆる製品が生まれるプロセスに携わる仕事がしたい!と思っていました。ランドセルの150以上のパーツと300を超える手仕事に惹かれ、土屋鞄に入社しました。そこから、社内で切子事業の社内公募がきっかけで、ご縁があった東京ガラス工芸研究所の大本研一郎先生の元で切子の技術について教わり、今ではガラス全般で相談に乗っていただいています。


TSUCHI-YAのオリジナル製品ブランド「室町硝子工芸」の切子製品は、駒﨑が試作を繰り返したデザインを、江戸切子職人の手によって製品化しています。ブランドマネージャーの佐野が考えた企画とデザインの方向性を受け、駒﨑が描いたスケッチと試作の数は製品の数十倍。さらに江戸切子職人の技術によって洗練されます。職人さんにデザインを説明するために設計図を描くのは建築を学んだ駒﨑ならでは。「こんな複雑なデザインは普段自分たちでは絶対やらない」と江戸切子の職人さんも唸らせる、難易度が高いつくりが室町硝子工芸の特徴です。

 

駒﨑:製品開発と試作がTSUCHI-YAでの自分の役割ですが、仕入れや広報のメンバーと一緒に店舗にも立っています。自分が開発に携わった商品の魅力を直接伝えることができますし、お客様からの声を伺うことも「ものづくり」に欠かせないことだと思っています。今は、切子だけでなくサンドブラストという技法で、ウォーターボトルやワイングラスの製造、ガラスペンのデザインも担当しています。自分の手で仕上げた商品がお客様に選ばれた時は、最高に嬉しく、この仕事を選んで本当によかったと思える瞬間でもあります。

 

土屋鞄では、商品、製造、店舗など各部門が責任を持って製品をお届けしています。一方、TSUCHI-YAはその土屋鞄の有志で構成された小さいブランド。製造管理や生産管理、経営企画出身のメンバーが新たな役割を横断して活動しています。作家さんによる作品を多く取り揃えているのもTSUCHI-YAの特徴。駒﨑のように「つくり手」の思いに寄り添えるメンバーが、その魅力を伝える「つなぎ手」となり、お客様の生活を彩るお手伝いをさせていただきます。皆様のご来店お待ちしております。

 

駒﨑 裕太郎│Yutaro Komazaki
土屋鞄製造所の西新井工房でランドセル製造に携わった後、室町硝子工芸に参画。現在は切子商品の仕入れと、TSUCHI-YAオリジナルと室町硝子工芸の製品開発を担当。大学では建築を専攻。趣味は散歩。

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